まちづくりにも生産性向上を!

齋藤浩文さん

ICT(クラウド化)活用で企業の生産性向上を!

まるにわ代表齋藤のもう一つの顔、銀行業の話です。

僕は鳥取銀行では本部のふるさと振興本部の中にある「法人営業グループ」というセクションで各営業店のお取引先様に対する”ICT・人事関連コンサルティング”を仕事としています。もともと銀行にそのようなサービスは無かったのですが、2018年5月から有償コンサルティングサービスを提供するチームを立ち上げ、この1年半ほど地域でサービス展開しています。

サービス開始当初は金融業と直接的に関連が深い会計部門のICT支援という観点からfreee株式会社さんと業務提携を結び会計部門の効率化に取り組んできました。

具体課題としては、会社の総務部門では、伝票や請求書を手書きで書いたり、色々な情報を手管理やwordやexcelへの転記作業によって行なわれていることが挙げられます。以前から考えると「普通」のことなのですが、会計そのものをクラウド化してしまえば、業務フローを変更でき、今までやっていた作業自体が無くなったり、残業が劇的に減ったり、リアルタイムで経営情報が把握できたりすることができるわけです。

freee株式会社さんとの提携(2018年5月)

企業のバックオフィス全体をクラウド化へ!

当初は会計ファーストで取り組みを進めていましたが、会計の周辺には勤怠管理や給与計算、他にも販売管理・顧客管理・社員同士の情報のやり取りなど、バックオフィス全体を見渡した場合、必要なツールが表面化してきました。

そこで、2019年に入ってから、鳥取銀行ではクラウド勤怠管理ソフトkingoftimeを提供する「ヒューマンテクノロジー」さん、クラウドレジを提供する「スマレジ 」さん、そしてグループウェアや業務改善プラットフォームを提供する「cybozu」さんと業務提携を結び、バックオフィス全体をクラウド化し、会社の生産性を高める支援を展開しています。

cybozuさんのオフィスで勉強会をしてきました(2019年10月)
cybozuさんのオフィス(東京日本橋)

業務改善プラットフォーム「kintone」

cybozuさんはいくつかのクラウドサービスを提供されていますが、中でもkintoneというソフトを使いながら、今後地域のお客様のご支援をしていきたいと考えています。

kintoneはいわゆるグループウェアソフトですが、社内にSEがいなくても、普通の社員さんが社内に必要な機能を作成して運用していくことができるものです。鳥取銀行では、その導入部分でお手伝いをさせていただいています。

例えば、
・日報が手書き(or WORD)で紙やメールで共有
・報告書や稟議書を紙やメールで回している
・毎日Ccメールが何通も来る
・スケジュールは手帳を見るしかない
・複数店舗間で伝える手段はメールか電話

みたいなことを代表的な課題として、それらの作業をクラウド化することで業務のフローを改善することを目的としています。
”毎日同じような作業で残業が無くならない”、”繰り返しの事務作業で前向きな企画をする時間が無い”というような問題を解決しようとしています。

これは地域に目を向けると、中小企業のみならず、我々金融機関や自治体にも当てはまる共通の課題では無いでしょうか?
役場や銀行でも紙ベースのinputを中心に色々な業務が発生し、それに割かれる職員さんの事務処理時間は膨大なものと想像します。
事実、市川市ではkintoneとLINEとLINEpayを活用し、役場に行かなくても住民票を取得できるスキームを実践されたりしているようです。

我々の地域でも、取り組みをはじめることが大切だと考えています。

kintoneの画面
既存の業務フローをICT化して、どう変えるかがポイント

生産性の向上はまちづくりにも不可欠

まちづくりを考えるにあたっても、ICTツールの活用は特に地方において必要になると考えます。

それは以下3点の視点からです。

①まちづくりを支える商業者の生産性向上
何よりも街で商売を行われる事業者さんの経営支援の観点から、クラウド化は有効です。リアルタイムに予実管理を行うことで事業計画の進捗管理を実践すること、またICT化を通じた効率化・コスト削減に大きく寄与します。

②まちづくり関係者間のコミュニケーション
まちづくりは多くの場合複数の関係者が関連しているものですが、その関係者間の連携もクラウド化しリアルタイムに共有することが好ましいと思います。
イベント企画や情報共有などにおいて、月に1回会議室に集まっていてもスピード感に欠けますので、クラウドプラットフォームの活用は有益です。

③まちづくり実践者自身の生産性向上
僕自身、副業でまちづくり会社を運営していますが、副業や複数のプロジェクトを同時進行していく場合、どうしても効率化や生産性向上は欠かせない観点となります。自分自身激しく実感する部分です。

以上より、ICT利活用については銀行業で仕事としていることではありますが、生産性向上の視点を今後まちづくりにも取り込んでいきたいなーと感じています。

生産性の概念